いびき・睡眠時無呼吸症候群

S l e e p A p n e a S y n d r o m e

睡眠時無呼吸症候群(SAS) について

睡眠時無呼吸症候群(SAS) とは

睡眠時無呼吸症候群(SAS) は睡眠中に何回も呼吸が止まり、ぐっすり眠ることができない病気です。 大きないびきや起床時の頭痛、夜間の呼吸停止、日中の強い眠気などの症状があります。 潜在患者は人口の2~3%といわれ、放っておくと高血圧や心臓循環障害、 脳血管障害などに陥るといわれています。
また日中の眠気などのために仕事に支障をきたしたり、居眠りによる事故の発生率を高めたりするなど、社会生活に重大な悪影響を引き起こします。
しかし治療法が確立されているため、適切に検査・治療を行えば決して恐い病気ではありません。

SASの定義・重症度について

睡眠中に10秒以上呼吸が止まることを「無呼吸」といい、 呼吸が浅くなることを「低呼吸」といいます。
SASの定義は、一晩 (7時間) の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上起こるか、睡眠1時間あたりの無呼吸や低呼吸が5回以上の場合を言います。
また睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸の合計をAHI(無呼吸低呼吸指数) と呼び、この指数によって重症度を分類します。

SASの定義・重症度について SASの定義・重症度について
SASの主な症状

十分に眠れないことが原因となって様々な症状が現れるようになります。

眠っているとき

  • いびきをかく
  • 息が止まる
  • 呼吸が乱れる
  • 息が苦しくて目が覚める
  • 何度も目を覚まし、トイレに行く

日中起きているとき

  • 強い眠気を感じる
  • しばしば居眠りをする
  • 頭痛を繰り返す
  • 記憶力や集中力が低下する
  • 全身の倦怠感、疲れが取れない

こうした症状があらわれている場合は睡眠時無呼吸症候群(SAS) の可能性がある為、当院にご相談ください。

SASの検査から治療までの流れ

SASの検査から治療までの流れ SASの検査から治療までの流れ
治療について・CPAP治療

CPAPとは、持続陽圧呼吸療法で、 特に閉塞性SASの治療として第一に選択される呼吸療法です。

CPAP療法の効果

CPAP療法は、鼻や口から空気を送り、閉塞した上気道をおし広げることで、睡眠時の無呼吸を改善させます。
酸素不足を解消することができ、睡眠の質を向上させることができます。SASがまねく高血圧症や狭心症、心筋梗塞といった循環器の病気など、合併症を予防することもできます。
CPAPを使うと、ほとんどの患者さんが使ったその日からいびきをかかなくなり、朝はすっきり、昼間の眠気も軽くなり、消えることもあります。重症のSAS患者さんでは、CPAPを使い続ける患者さんの方がCPAPを使わなかった患者さんより長生きをすることも分かっています。

CPAPは正しく継続的にご使用いただくことが大切です。

その他の治療法
  • 生活習慣の改善、減量、アルコールを控えるなど。
  • 口腔内装置 (マウスピース) 下あごを前方に固定することで、空気の通り道を開きます。
  • 外科的手術 気道閉塞の原因がアデノイドや扁桃肥大の場合など。
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