治療について

T r e a t m e n t

かみむら耳鼻咽喉科では様々な治療を行っています。

耳の病気

「突然起こった難聴」は早めの受診を
「急に耳が聴こえにくくなった」時は、できるだけ早めの耳鼻科受診をおすすめします。難聴の原因はさまざまですが、突発性難聴の場合、早期に治療を開始することで治癒率が高まります。ストレスが原因で起こることもあり、年代を問わず多い病気です。慢性的な難聴(発症してから1ヶ月以上)は、治るものと治らないものがあります。
耳の詰まり感を感じる方も要注意です。寝不足やストレスが重なると耳の詰まり感やそのままめまいを起こしてメニエール病になることもあります。ぜひご相談ください。
耳だれは放っておかないで
耳だれは耳の病気ではよくある症状です。一番多いのが耳かきのしすぎですが、子どもから大人まで問題になるのが中耳炎です。
中耳炎には急性のものから慢性のものまであります。急性のものは皆さん驚かれて受診されますが、慢性化すると病院に来られなくなる方もいます。慢性の中耳炎の中には骨を壊して髄膜炎をおこす中耳炎もあります。
ぜひ一度受診してみてください。
難聴をあきらめないで
加齢による神経性難聴は、治りにくい難聴の代表的なものです。しかし、難聴は年齢のせいと思っていた方で、診察をすると難聴の原因が他にあり、治療によって改善したというケースもあります。「耳が聴こえにくいが、このところ耳鼻科にかかったことが無い。」という方は、一度受診してみてください。

耳で気になる主な症状

痛み 中耳炎、外耳炎等が代表的なものとなります。
かゆみ 外耳炎、湿疹等の皮膚や鼓膜のトラブルから来ることが多いです。
つまる 耳垢、中耳炎、難聴、鼻炎等によるものがあります。
みみなり 神経性難聴、中耳炎、メニエール病等があります。

耳の検査について

聴力検査(純音聴力検査)、ティンパノメトリ(インピーダンスオージオメータ)、細菌検査、CT検査、内視鏡検査

鼻の病気

くしゃみ、鼻水、鼻づまり
くしゃみ、鼻水、鼻づまりは、鼻の病気で最もよくある症状です。くしゃみは、特に鼻の病気がなくても機械的刺激(例えば、こよりで鼻をさわる)により起こりますが、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、風邪による急性鼻炎の時は頻繁に発生します。鼻水の性質は、原因となる病気によって異なります。
透明でサラサラした鼻水はアレルギー性鼻炎に多く見られ、黄色や緑色の鼻漏は副鼻腔炎の可能性があります。少量の鼻出血を繰り返すときは、鼻に腫瘍ができていることもあるため、早めの受診をお勧めします。

鼻で気になる主な症状

痛み 鼻の入口付近が痛い場合は、鼻前庭炎の可能性があります。頬、目の周り、眉間が痛い場合は、副鼻腔炎の可能性があります。 副鼻腔炎の場合は、その他に前頭部、こめかみ、後頭部に痛みが起こることがあります。
かゆみ アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、鼻前庭炎の可能性があります。
臭う 膿性鼻漏を生じる病気(副鼻腔炎、急性鼻炎の後期、慢性鼻炎)では、鼻の中でいやなにおいがすることがあります。 萎縮性鼻炎でも鼻がにおうことがあります。
乾燥感 鼻の乾燥感も意外と多い症状です。慢性的な場合は、萎縮性鼻炎の可能性があります。

鼻の検査について

ファイバースコープ、レントゲン、CT検査、アレルギーの採血検査


採血検査

採血検査も行えます

のどの病気

声がれは意外と安心できない
冬の時期や風邪を引いた後にはどうしても多くなる声がれの症状。あまり心配しなくても自然に治ることが多い症状です。しかし、長期に喫煙や飲酒をされている方は注意が必要です。咽頭癌や喉頭癌がこの症状からくることがあります。その際には早期発見早期治療が必要になるため、喫煙・飲酒に心あたりがある方は、早めの受診をお勧めします。

のどで気になる主な症状

痛み のどの炎症(咽頭炎、喉頭炎、上咽頭炎、扁桃炎、口内炎、伝染性単核球症など)が主な原因となります。 痛みが持続する場合は、のどに発生するがんが無いかどうかの検査が必要です。
違和感 上記(のどが痛い)の病気によって、のどの違和感も起こり得ます。その他、鼻炎や副鼻腔炎による後鼻漏、扁桃肥大、唾液の分泌不足、逆流性食道炎、咳喘息、アトピー咳嗽、頚椎の異常、甲状腺疾患などで、のどの違和感が起こることがあります。精神的なストレスでのどの違和感が生じることもあり、のどの検査をしても異常がみつからない場合を、咽喉頭異常感症といいます。咽喉頭異常感症には漢方薬が効果を示すことがあります。
舌の痛み 口内炎(舌炎)の可能性が高いですが、舌にしこりを触れる場合は、舌がんの可能性もあります。
舌に診察上の異常が無い場合は、舌痛症と呼ばれます。これは更年期の女性に多く、亜鉛の不足や、歯科金属アレルギー、自律神経の異常が原因として考えられています。 舌痛症の治療としては、亜鉛製剤、歯科治療、場合によっては抗うつ剤の内服を行います。
舌の表面はデリケートなため、歯ブラシでこすると痛みや味覚障害の原因となることがあります。 舌の表面の清掃は、濡れたガーゼなどで軽くふきとるか、水を口に含んで舌と上あごを軽くこすりつける程度にしたほうがよいでしょう。

首の病気

首は自分でも診察ができる
「診察なんてできないでしょ」と思った方はたくさんいらっしゃるかと思います。しかし、首は洋服で覆われておらず、鏡で見ることができますし触ることができる部位です。鏡で見たり、触ったりするときのポイントですが、右側と左側を比べてください。太さや長さなどは人によって違うため、私たちは左右を比べながら診察することが多いです。何かコリコリしたものが触れる場合、正常の甲状腺やリンパ節のことが多いですが、悪性もありますので、一度受診をお勧めします。

首で気になる主な症状

痛み 頸部の背側の痛みは肩こりが多く、これは整形外科にご相談ください。耳鼻科でみる首の痛みは、首の前面の痛みになります。首には甲状腺や唾液腺、リンパ節もあり、代表的なものは感染症になります。他にも亜急性甲状腺炎や唾石症、組織球性リンパ節炎など様々な病気があります。甲状腺・唾液腺・リンパ節、どの部位からきているかどうかは多くは触診で分かります。痛みは体が訴える最も大事な信号です。早めの受診をお勧めします。
腫れ 首が腫れる病気で最も有名なものはバセドウ病ではないでしょうか。甲状腺が腫れて、甲状腺の機能が亢進してしまい、動悸がしたり目が飛び出てくるようなこともあります。他にもいろいろありますが、首の腫れで気を付けないといけないのは腫瘍です。甲状腺腫瘍や唾液腺腫瘍、リンパ節腫瘍などがあります。いずれも良性腫瘍であることが多いのですが、悪性腫瘍であったり、他の臓器(胃癌や前立腺癌など)からの悪性腫瘍の転移の時もあります。気になったら受診をお勧めします。

お子様の病気

子どもが怖がらない診療を心がけています
自分の体ではないからこそ慎重になるお子様の症状。当院ではなるべくお子様が嫌がらない診療を心がけています。なるべく痛くない診療を心がけているため、鼻の吸引を控えめにしたり、当日は痛みのない診療を行い、次回診察の時にはもう少し診させていただく約束を本人として帰宅していただくこともあります。「もう少し鼻水を取ってほしい」や、「次回診察にはなかなか来にくい」などのご要望がございましたら是非おっしゃってください。当院では新たにキッズスペースを作りました。子ども用のテレビを流したり、絵本を準備しております。 子どもが怖がらない診療

こどもの症状

耳の痛み

小さなお子様で耳鼻科受診をされる際に最も多い症状です。他にも原因がありますが、ほとんどは中耳炎の症状です。中耳炎の治療は、現在ガイドラインという「これに沿って中耳炎の診療をしてください」という流れが決まっており、当院もこれに沿って治療を行っております。ご両親が特に困るのが夜中の耳の痛みです。中耳炎は6時間あったらひどい状態になってしまうと言われており、特に子どもは寝る前に思い出したかのように痛みを訴えだします。

こんなときは…
子供が中耳炎になると、夜中に耳の痛みを訴えることがよくあります。夜中に耳の痛みを訴えだした場合には、解熱剤で様子をみていただき翌日耳鼻科を受診してください。耳漏が出る場合もありますが、この時には出てくる分を拭いて翌日受診してください。
鼻水

これは鼻の病気のところでも紹介しましたが、鼻水は様々な原因で起こります。黄色や緑色などの汚い鼻水は感染症になっており、中耳炎の原因にもなるので早めの受診を勧めます。透明のサラサラした鼻水はアレルギー性鼻炎が原因であることが多いです。

こんなときは…
当院としては積極的な加療をお勧めします。鼻をすするお子さんは、耳の病気(滲出性中耳炎など)をきたすことがあり、この耳の病気の治療に難渋することが多くあります。気になるようならば一度ご相談ください。
いびき・無呼吸

いびき・無呼吸も子どもには多い症状の一つです。原因としては鼻が詰まった時に口呼吸となりいびきをかいてしまうことが最も多いです。鼻の治療をすると改善したという患者さんをたくさん経験しております。中には、扁桃腺が大きく、年中いびきをかくという方もいます。ここで怖いのは無呼吸症候群です。寝ているときに息が止まっているような感じがある場合には、無呼吸症候群の疑いがあります。これがあると日中の眠気のために、学習能力・運動能力が下がったり、身長体重にまで影響することが分かっています。

こんなときは…
まずは鼻の治療から行います。小さなお子様でもアレルギー性鼻炎になっている方は多くいます。鼻の処置や内服で、いびきも改善することがあります。鼻の治療をしてもいびき・無呼吸が改善せず、扁桃腺が大きい場合には大きな病院を紹介させていただき、扁桃腺をとる手術を勧めることもあります。院長もたくさん手術してきましたが、手術をして感謝される親御さんをたくさん見てきました。